ロシアからの侵攻を受けるウクライナから避難し、岩手県洋野町の小学校に通う双子の男の子が15日、学校の学習発表会に参加し太鼓の演奏を披露しました。

 洋野町の大野小学校で15日、学習発表会が行われ、児童が劇や合唱を披露しました。
 かわいらしいハチマキをしているのは、ウエノセミョン君とウエノマクシム君です。2人は洋野町出身の元日本兵・上野石之助さんの孫で、母親やおばとともに4月にウクライナから町内に避難し大野小学校で学校生活を送っています。
 学習発表会に向け、およそ2週間かけて地元の太鼓団体や上級生から指導を受けた2人は、同級生や2年生と一緒に太鼓や劇を披露しました。
 この日を楽しみにしていた母親のレーナさんも見守る中、演奏の終盤には2人が守り神の雷神と風神に扮し会場を元気に走り回りました。
 最後は合同でダンスを披露し、観客からは大きな拍手が送られました。

(セミョン君)
「最初はすごく難しかった、すごくがんばった」
(マクシム君)
「羽がついてる衣装で走るときが一番楽しかった」
(2人の母・レーナさん)
「半年間いろいろ心配していた。みなさんと子どもたちも仲良くなったしきょうの姿を見て成長したなと思う」

 長期化するロシアのウクライナ侵攻。ウクライナからやってきた家族は不安を抱えながらも地元の人たちに支えられ、避難生活を続けています。