国の来年度(2025年度)予算案に盛り込まれた高校授業料の無償化。さらに2026年4月からは、所得制限や公立私立の差に関係なく、授業料が無償化される見通しだ。受験の選択肢は広がるのか。私立の高校が少ない沖縄県内で学習塾を取材すると、意外な答えが返ってきた。

高校授業料無償化は段階的に拡充

高校授業料を無償化し、進学する生徒とその家族を支える「就学支援金制度」。公立・私立を問わず、高校生の子ども一人当たり年間11万8800円が支給されるこの制度は、子育て世帯の家計の支えとなっている。(学用品や修学旅行の費用等は世帯負担)

今年2月、この制度が見直されることが与党と日本維新の会で合意され、無償化が拡充することになった。

県内大手の学習塾「沖縄受験ゼミナール」で、勉強に励む生徒たちに話を聞いた。

進学塾で学ぶ生徒ら



▼公立高校に通う男子生徒
「うちは僕含めて3人兄弟なので、めっちゃありがたいですね」

▼私立高校へ通う女子生徒
「(高校授業料を無償に)してほしいです。いろんなことにお金かけられるようになるから」