このところの日本株は“トランプ関税”の影響もあり、神経質な値動きが続いていますが、過去3年で見ると、大きく上昇しました。しかし、こうした日本の株高が「“衰退国”の象徴とも解釈できる」と、エコノミストの唐鎌大輔氏は指摘します。その理由とは?

ロシアのウクライナ侵攻開始から3年 日本株は大幅に上昇

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔さん:
日本株はこの1か月間、下落傾向にあったので、なぜ日本株の上昇を話題にするのかと思われるかもしれません。

しかし、ロシアのウクライナへの侵攻が始まった3年前と比べれば、日経平均株価はものすごい上がってるわけですよね。

それでロシアとウクライナによる開戦の直後である2022年3月1日から、日経平均株価が史上最高値を更新した2024年7月11日までのパフォーマンスについて、世界の主要株価指数を算出しました。

ここで「1位は何だと思いますか?」と聞いても多くの人は答えられません。大体、日本の人はアメリカのダウ平均株価やS&P500を挙げますが…