なぜ新幹線に半個室導入?JR東海の狙いとは…
良原キャスター:
既にこういった上級クラスの座席がある中で、なぜJR東海はこの段階になるまで上級クラスの座席を用意していなかったのか、そのワケを見ていきます。

元新幹線運転士のNスタ・福岡大司プロデューサーによりますと、「東海道新幹線はビジネス利用の乗客が多く、一度に多くの乗客を運ぶことに注力してきた」ということです。
16両編成で1319席も座席がありますが、出張ビジネスで使う乗客が52.3%と半分以上を占めています。
今回、東海道新幹線はこだわっていた「座席数」を減らしてグリーン車20席分、39万1800円分(東京→新大阪の場合)の席数を上級クラス6座席にするということで、かなり贅沢な座席の使い方をすることになったわけです。
ホランキャスター:
そうなると、高そうだなという予想をしてしまいます。
良原キャスター:
単純計算で1席6万円くらいの価値がありますが、福岡プロデューサーの予想では「そんなに高くならないのではないか。2万円~3万円くらいではないか」と話していました。
井上貴博キャスター:
ある程度、高い値段に設定をして、それに見合う人に乗ってもらい収益力を上げるというのはいい考え方だと思います。時間をお金で買うというビジネスの人も一定数いると思うので。
弁護士 萩谷麻衣子さん:
飛行機の場合、普通のクラスとビジネスクラス・ファーストクラスではすごい(金額)差がありますよね。
ですが、グランクラスなどの場合、贅沢だけど普通の座席とそんなに変わらず、頑張れば払えるという値段なのですごくいいと思います。
ビジネスでも、疲れて寝ながら帰りたいときに「人から寝顔を見られたくない」というときは良いと思います。
良原キャスター:
なぜ、一度に多くの乗客を運ぶことに注力してきた東海道新幹線がハイクラスを導入したのか。

JR東海の丹羽俊介社長は19日、「生活様式や働き方の変化により、多様性のニーズに応えるべく、上級クラス座席の発表を決定した」と話していました。