「フードトラック駆けつけ隊」も参加

今回のプロジェクトには、キッチンカーへの出店場所の紹介や開業支援を行う企業「Mellow」がとりまとめ役として参加しています。

Mellow 九州事業責任者 深野拓さん「弊社、株式会社Mellowの代表が災害時支援などを目的とした『フードトラック駆けつけ隊』という団体を設立しておりまして、災害時に炊き出しなどを避難所などで行うことができるように」

2019年9月、観測史上最強クラスの勢力で千葉県に上陸した「令和元年房総半島台風」。

停電が続く中災害支援として現地に入ったのが、「フードトラック駆けつけ隊」でした。

Mellow 石澤正芳代表「東日本の震災が、ちょうどまさに僕らがこういう出店場所で営業している事業者さんがいる中で起きて。自治体さんとか現地の方にアプローチはするんですが、基本的にまずあなたたち誰ですかから始まってしまうんですよ。なかなか受け入れられもせずという歯がゆい思いをしたところがあったので」

日頃の関係性こそが防災につながると感じた石澤代表は、2019年に「フードトラック駆けつけ隊」を立ち上げ、いま全国各地の自治体と連携を進めています。

Mellow 石澤正芳代表「福岡市が本当に何かあった場合には、自身が被災する可能性がものすごく高いんですよね。そうなると支援ができる体制ではないと思うので、どこかが大変な時には隣が助けに行くみたいなネットワークが、全国規模でできるといいなというのは思っています」

バランスが取れた食事の提供も

福岡市は、キッチンカーでの美味しい食事の提供に続いて、スーパーなどから生鮮食品を提供してもらう「よりバランスが取れた食事」の提供を目指しています。

警固断層地震など大規模災害での避難者が3万人と想定される福岡市。

避難所での生活を少しでも改善しようと、福岡市は今後、各団体と協議を続け、秋ごろにはプロジェクトに基づいた防災訓練を行うとしています。