福岡市は、災害時に身を寄せる避難所の環境を改善するための新たな取り組みを始めました。なかでも力を入れているのが、温かくておいしい非常食の提供です。
「T・K・B」の整備で避難所の居心地改善

福岡市 高島宗一郎市長「避難所で安心して過ごせるために『TKB』の整備をすすめていきます。Tはトイレ、Kはキッチン、そしてBはベッドの意味です」
福岡市の高島市長は2月、大規模な災害が起きた際の避難所の居心地を改善する方針を示しました。

福岡市には警固断層地震があり、大地震への備えは必要です。

2024年1月の能登半島地震では、真冬の厳しい寒さの中での避難所生活が被災者を苦しめました。これを教訓に、福岡市は温かい食事の提供に力を入れようとしています。
時間経過とともに質を上げていく「食事プロジェクト」

福岡市 高島宗一郎市長「大きな課題となっているのが、まずしっかり温かい食事っていうものが入らずに、冷たい食事、過酷な避難生活を強いられているというような状況がある」

福岡市は2025年1月、「避難所での温かい食事プロジェクト」を発足させました。
避難所に身を寄せた人たちにできるだけ早く温かい食事を提供しようと、食に関係する企業や自衛隊など11の団体が参加しています。
福岡市は、発災から24時間後まで、24時間後から48時間後までなど、時間の経過に従って非常食の質を上げていく方針を示しました。