■MLB開幕シリーズ第2戦 ドジャース 6-3 カブス(19日、東京ドーム)
ドジャースは開幕2連勝と好スタートを切った。大谷翔平(30)は“1番・DH”でスタメン出場し、第3打席でシーズン自己最速(開幕8打席目)となる待望の今季1号を放ち、3打数1安打2四球だった。メジャーデビューを果たした先発の佐々木朗希(23)は3回、56球を投げて、被安打1、奪三振3、四死球5、失点1でマウンドを降りた。
試合前、大谷がグラウンドへ姿を見せると大歓声。この日も外野でキャッチボールを開始すると、ノーワインドアップでのピッチング、さらにはセットポジションからの投球を行った。
開幕戦で逆転勝利を収めたドジャースは第2戦で佐々木がついにメジャーデビュー。試合前のウォーミングアップを終えると、ボールをスタンドへ投げ込みプレゼント、ベンチに戻って、選手1人1人とハイタッチを行った。
佐々木の登板前の1回、大谷の第1打席はカブス先発・J.スティール(29)の1球目、外角高め92マイル(148キロ)のストレートを強振したがレフトフライ。
ロッテ時代から使用しているあいみょんの曲で登場した佐々木は1回、1番・I.ハップ(30)の1球目は100マイル(161キロ)のストレート。ボールとなったが球場がどよめいた。ハップはカウント1-1からオールストレートでレフトフライ。2番・鈴木とのプロ初対戦。1球目に101マイル(163キロ)をマーク。カウント3-2から6球目、99マイル(159キロ)のストレートで空振り三振、佐々木がマウンドで雄たけびをあげて、メジャー初三振を鈴木から奪った。さらに3番・K.タッカー(28)にもストレート勝負でセンターフライと無失点に抑えた。
ルーキーの好投に2回、無死一塁から5番・M.マンシー(34)がライト線へツーベースでチャンスを広げると、カブスバッテリーがワイルドピッチ。ドジャースが先制した。さらに7番・M.コンフォート(32)がセンターへ犠牲フライで2-0と追加点を奪った。
2点を先制してもらった佐々木、2回、先頭の4番・M.ブッシュ(27)にストレートが抜けて、四球。佐々木は1回に続き、この回も球審からバッターが構える前に投球動作に入るなと注意をされた。なかなか落ち着いて投球できない佐々木、1死一塁で6番・D.スワンソン(31)の4球目、今度は打者との勝負に集中してしまい、1塁走者にモーションを完全に盗まれて盗塁を許してしまった。さらにスワンソンにも四球で1死一、二塁のピンチ。
7番のP.クロウ=アームストロング(22)をストレートでショートライナー、2塁走者も戻れず併殺打でピンチを切り抜けた。3回、大谷の第2打席、佐々木を援護したいところだったが、カウント0-2と追い込まれると、外角低めのスライダーを合わせるだけの打撃となってしまいファーストゴロに倒れた。