3月は別れの季節。生活に身近なものにも、別れがやってきます。
1928年から販売 びん牛乳4商品が販売終了に

良原安美キャスター:
2025年3月で終わるものの一つが、明治のびんの牛乳です。
1928年から販売されていましたが、3月末で4商品が販売終了となります。
理由としては、びん飲料の需要が低下したこと、生産ラインの老朽化、びん回収時のCO2削減という環境への配慮などがあるということです。
びん牛乳は、お風呂上がりに飲むイメージがあると思いますが、なぜ銭湯で飲むことが定着したのでしょうか。

1950年代に「銭湯に商品を置けば売れるかも」と、牛乳業界が着目しました。
江戸川区浴場組合によると、この頃、銭湯は全盛期で、たくさんの人が集まる場所だったことから、「銭湯が広告媒体になる」と考えたそうです。
当時は家庭用冷蔵庫が普及しておらず、牛乳を買って自宅に置いておくことができなかったため、「銭湯に行けば牛乳が飲める」と銭湯にとっても、お客さんにとっても好都合な状況だったようです。
「明治」のびん牛乳がなくなるということで、他のメーカーから「うちはまだあります」と営業がたくさん来ているそうです。