2025年の“豪雪”は、春の彼岸の墓参りにも影響を及ぼしています。青森県五所川原市の長者森平和公園では、まだ1mを超える雪が積もっていることから、市は初めて、雪解けを待ってから墓参りへ行くよう呼びかけています。
中澤美寿妃 記者
「五所川原市にあるこちらの墓地では、降り積もった雪で墓がすっぽりと埋まっています。その雪の高さをみますと約130cmあります」
山沿いの斜面に位置し、まだ深い雪が残る五所川原市の長者森平和公園です。
いつもの年であれば春彼岸のいまの時期、約1000の墓がある公園には、墓参り客が多く訪れますが、18日は数えるほどしかいません。
積雪が街中の倍以上、1mを超えるほどあり、数時間かけて墓の周りの雪を掘り起こさなければいけないためです。
公園を管理する市は、機械を使って排雪することも検討しましたが、通路が狭く作業ができません。訪れた人が転倒する危険性もあることから、市は雪解けを待ってから墓参りをするよう呼びかけています。
五所川原市 環境対策課 松山明英 課長
「この時期は例年では雪が溶けている状況。こういう状況は10年以上なかったように記憶しております。彼岸にも入り、ご先祖様の供養に来たいという気持ちは分かるんですけれども、危険ですので、できるだけこちらの公園に来られるのは、ご遠慮いただければと思います」
五所川原市が墓参りの延期を呼びかけるのは初めてで、雪が深い山沿いにある長者森平和公園では、墓参りができるるのは4月中旬と見込んでいます。