被災地でも地価に影響

今回は能登半島地震が影響が反映された初めての地価公示で、地震による地価の変動が注目されます。
不動産鑑定士 竹田達矢さん
「地震の影響、特に震災の被害が大きかった地域に近いエリアについては現時点で需要が非常に減っているということで大きく下落している」
県内では、高岡市や氷見市など液状化の被害が大きかった5市12地点の地価が地震の影響を受けたとみられます。
最も影響が大きかったのが、近くに伏木中学校があ高岡市伏木一宮の住宅地です。
同住宅地では1平方メートルあたり2万5500円で、前年より900円、率にして3.4%下がり、下落率は県内3位となりました。
不動産鑑定士 竹田達矢さん
「基盤になる土地への不安があるし、液状化に対する不安。そういうものがあればなかなかそこに新しく入ってこようと需要が減ってしまうので、そういうところで下落が強くなっている」
被災した氷見市比美町の商業地の地価は3万9700円で、前の年よりも3.2%下がり県内5位の下落率です。
このほか小矢部市埴生や高岡市伏木矢田なども地価が大幅に下落しました。
人口が減っている地域では復興の度合いに応じて人口がさらに減る可能性があり、不動産鑑定士の竹田達矢さんは今後の人口と地価の変動に注視したいとしています。