土地取引の目安となることしの地価が18日夕方に公示されました。能登半島地震の影響を受けた初めての地価公示で、液状化被害のあった富山県高岡市伏木地区の住宅地では地価が大幅に下落しています。

地価公示とは国が毎年1月1日時点における1平方メートルあたりの正常な価格を決定し公表するもので、県内では228地点が調査対象となっています。
県内の地価の変動率は全用途と商業地で1992年以来33年ぶりに上昇に転じました。
市町村別にみると、富山市と舟橋村は全用途で4年連続で上昇。一方、高岡市はマイナス0.9%で32年連続で下落となりました。
不動産鑑定士 竹田達矢さん
「富山駅周辺を中心に上がっている地域とそれ以外の市町村で、特に商業地はそれ以外の市町村では割と弱い下落傾向が続いている。富山市とその他市町村との間で明暗がわかれる状況」

県内で最も地価が高かった商業地は11年連続でCiCビル南側の富山市桜町2丁目で、前年より約3万円上がり1平方メートルあたり61万6000円でした。
一方で住宅地は高志の国文学館東側の富山市舟橋南町が21年連続で1位となりました。

最も下げ幅が大きかった下落率1位は、南砺市のJR城端駅前の商業地で3.63%も下がりました。
人口の減少で商業性が下がったとみられます。