「青森地方裁判所」と「家庭裁判所」の新しい所長に任命された市川多美子さんが記者会見を開き、「デジタル化を円滑に進め、迅速な司法サービスを届けたい」と抱負を語りました。

青森地方裁判所と家庭裁判所の市川 多美子 新所長は、東京都出身の56歳で、東京大学法学部を卒業後、1993年に東京地裁の判事補でキャリアスタート。2022年からは、さいたま地方裁判所と家庭裁判所で約3年間、判事を務めていました。

市川新所長は、民事裁判の手続きが2026年5月までに全面デジタル化に移行するため、青森地裁でも準備を進めていくとしています。

青森地方裁判所・家庭裁判所 市川多美子 新所長
「身が引き締まる思い。デジタル化を円滑に推し進め、より利用しやすく、適正・迅速な司法サービスを提供できる裁判所を目指し、職員とともに誠心誠意努力したい」

また、市川新所長は印象に残っている事件として、裁判官に任命後、初めて対応した「薬害エイズ訴訟」を挙げ「司法の仕事の責任の重さを実感した」として、重責を担う決意を新たにしていました。