全路線で赤字が続く仙台市営バスについて仙台市の包括外部監査は18日、全面的に民間に譲渡することも選択肢だとする報告書を市に提出しました。

仙台市の包括外部監査の報告書では、全路線で赤字が続く市営バスについて「収支改善のためには路線の全面的な見直しを含めた計画の実施が必要。公共交通が支える必要のある路線以外を全面的に民間に譲渡することを選択肢として検討する」などと意見しています。

また、仙台市交通局は2026年に運賃を値上げする方針ですが、報告書では収支の単年度損益の黒字化に向けて計画を策定するよう求めるなど、仙台市営バスの経営に対し厳しい意見が並んでいます。仙台市営バスは2023年度、全ての路線の営業収支でおよそ39億円の赤字となり累積赤字がかさんでいます。