平日の夕方、学校を終えた子どもたちが夢中になって遊んでいるのは、熊本県荒尾市の地元企業が開発したおもちゃです。
子ども「せーの、ハート!」「作るのが楽しい!」「伸ばすのが楽しい!」
伸縮自在、好きな形にして遊べるのが特長です。
町工場がおもちゃ開発?
おもちゃを開発したのは1952年創業の『不二宮製作所』。熊本県荒尾市で70年以上、金属製品の加工を行っています。

不二宮製作所 製造部 川口睦生部長「小さいモノから大きいモノまでこの工場でやっています」
従業員は20人。精密機械をはじめ、あらゆる大きさの部品製造を請け負っている町工場ですが、去年(2024年)立ち上げた商品開発部門でおもちゃを製作しています。
製造部長が案内してくれたのは、カラフルな製品に囲まれた「商品部」。販売を担当する松原さんが手にしていたもの、それがあのおもちゃです。
商品部 松原豊さん「形状の変化を楽しむのが特長です」

その名も『ArtoyModel(アートイモデル)』。15年の開発期間を経て、3か月前から販売を始めたばかりです。
おもちゃのパーツは主に3種類。ストレート、カーブ、コーナー。それぞれ9cmほどの大きさです。

パーツの重ね方を工夫することで、自由に形を作り出すことができます。
松原さん「この商品はアナログなので、イメージ力が大事になってくる」
上級者ともなれば、円と三角形を組み合わせ、広げると「観覧車」。地元にある遊園地をイメージした作品です。

なぜ金属製品加工の町工場がおもちゃを開発することになったのでしょうか。