きっかけは幼少期の社長のあこがれ?

松原さん「下請けの仕事が主になっている。15年ほど前に社長が『それではいけない』、新しいブランドを立ち上げて、それを1つの柱にしていこうと」

製造を請け負うだけでは会社の成長が期待できないかもしれない、社長が率先して商品の開発を始めることにしました。

松原さん「開発品の始まりは『寝たままの状態で読書が出来る器具』

なんと開発の始まりは “おもちゃ” ではありませんでした。

生み出した数々の試作品は、広げて囲いを作る木製のサークルや、非常時などテントとして使えるアルミ製のドーム。ほとんどが商品化されていません。

しかし共通してこだわっているのが、X状の形を組み合わせて伸縮する構造。

松原さん「この方式は他のメーカーではできない」

実はこの伸縮自在にできる技術、組み立てた後に形を変えることができる構造体として特許を取得、不二宮製作所オンリーワンの技術となりました。

国内だけでなく国際特許も取得し、世界にも目を向けています。

松原さん「社長が子供の時おもちゃが手に入らない。買ってももらえなかった。おもちゃに対する “憧れ” があった。じゃあおもちゃを作ろうかと」

どれも伸縮自在なおもちゃの作品。ゆらゆらと揺れるブランコや車輪を取り付けて動く「UFO」など、創造力をかきたてるものばかりです。