第1次隊として三陸町綾里で消火活動を行った際に見た山林の様子を次のように話します。

(中條圭消防司令補)
「360度見渡す限り山が赤くなっていて、本当に自分たちのこの拠点も大丈夫なのかなって不安に思うぐらい山が燃えてました」

中條さんたちは、夜通し消火活動に当たりました。

(中條圭消防司令補)
「本当に消しても消しても、山奥に火がまだまだ見えるんですね。深追いして消すこともできるんですけど、やはりそのポンプの能力っていうものもありますし、あとは追いすぎると今度自分たちが火に巻かれるっていうところもありますので」


山林火災での消火活動では通常、小型ポンプを消防士が背負って放水しますが、今回のケースではそれができない現場が多くあったといいます。

(中條圭消防司令補)
「人が立ってるのも本当に難しいぐらいの傾斜で、自分がバランス取っていられるも難しいぐらい」

三陸沿岸の山間部特有の急峻な斜面が消火活動を阻みました。