「30分8000円から。Iphoneで撮影するだけ」仕事として依頼したのは

「クラウドワークス」はネット上で仕事を仲介するサービスだ。その中には、動画編集などの仕事がある。
例えばその一つが、大阪府泉大津市長選挙で立花候補の街頭演説を撮影する仕事。
クラウドワークスのサイトの文面
「30分8000円から。Iphoneで撮影するだけ」
「たくさん回れるという方は報酬UP検討します」

その流れはこうだ。仕事を受注したワーカーは、依頼された映像をクライアントに納品。報酬は、クラウドワークスを通して支払われる。
一方、クライアントは、納品された映像を自身のYouTubeなどにアップし、広告収入を稼ぐのだ。
立花氏の街頭演説を撮影したワーカーが取材に応じた。
──もともと、立花氏や政治に関心があった?
撮影したワーカー
「いやどうなんでしょう。そこまで立花さんに会いたいとは思わなかったですけど、まぁありかなという感じで」

男性は、撮影のために1週間出張。
選挙期間中は、ある政治系YouTubeチャンネルの管理権限を与えられ、立花氏の演説動画を配信し続けたという。
仕事を依頼したクライアントとは数回やりとりしたが、その素性はよくわからないままだという。
──経費を差し引いたら損だったのでは?
撮影したワーカー
「それはないですね」
──ビジネスとしては成立している?
撮影したワーカー
「そうですね」
男性が撮影した映像が載っていたチャンネルの登録者数は12万人超え。街頭演説の配信は、最も多いもので23万回再生されている。
動画には、竹内元県議に関するデマを流布する場面も。

ワーカーの撮影映像が配信されたYouTubeチャンネル
「竹内議員はめっちゃやばいね」
「警察は当然、竹内呼んで任意の事情聴取は絶対してると思う」
撮影したワーカー
「僕は別に立花さんを応援したいわけでもなく、第三者として見ているだけなので」
男性の撮影映像が載っていたチャンネルでは、立花氏の公式動画を引用し、兵庫県問題に関する内容をまとめた動画も数多くある。

兵庫県知事選では、立花氏本人が発信した動画だけで再生回数は約1500万回。斎藤知事の公式チャンネルの約119万回の12倍に達していた。
※ネットコミュニケーション研究所調べ