2024年の春。ゆきさんの姿は母子生活支援施設にありました。

夫がいないなど、事情のある親子が暮らす施設です。

毎日、ミルクの量や回数など書きためた日記はこの日が最後。

赤ちゃんは、1歳の誕生日を迎えました。


写真館でのようす
「ママにのぼろうとしているの、かわいい…」

ハイハイして、笑って、立って…我が子の成長を喜ぶ、ゆきさん。

その一方で…。

ゆきさんは、子育ての一番の手本となる「母親」に頼れません。

泣いているときも、風邪をひいたときも、すべて手探りです。

・ゆきさん(仮名 24)
「子どもが好きだからとか思ってたし、赤ちゃんがかわいいからと思っていたけど、それだけじゃやっていけないって身に染みて感じたかな」


見えにくい困難とも、ずっと闘っていました。