夫や親族がいないなど、支援が必要な妊婦が増えています。しかし、支援の網からこぼれ落ちる人がいます。背景にある見えない生きづらさを考えます。

札幌市内の病院に響く泣き声。元気な女の子の赤ちゃんです。

・助産師
「はい、おめでとう」

母親のゆきさん(仮名 当時22)。

思いがけない妊娠でした。赤ちゃんの父親が誰なのかは、わかっていません。

頼れる家族もおらず、たったひとりでママに。

ただ、ゆきさんの出産を心待ちにしてくれた人たちはいました。

少しだけ時間をさかのぼります。