野党幹部「これから一気に政局」“10万円商品券”で批判

石破総理は、2024年の総裁選出馬の際、決意をこう語りました。

限りない透明性を持って、政治資金の問題に臨むということです。(2024年8月 / 鳥取・八頭町)」

また総理就任後も…

「自民党が襟を正し、政治資金の問題、深くお詫びを申し上げます。あのようなことは二度といたしません。(2024年10月 / 兵庫・尼崎市)」

総理就任後も「政治とカネ」をめぐり、襟を正すと宣言してきた中で浮上した疑惑に地元鳥取からは…

「正直ちょっとがっかりした。『裏金問題に真摯に取り組んでいく』と言っていたのに、自ら誤解を招くようなことした」

「本当に困っている人が多いから、この時期にそういうことをすること自体が信じられない。残念だわ」

与野党の幹部からも…

自民党 坂本哲志 国対委員長(14日)
「政治とカネの問題を言われている時に、やはり軽率であったと」

立憲民主党 野田佳彦 代表(14日)
「クリーンな政治家だと思っていた石破さんですら、こういうことを日常的にやっていたとするならば、これぞ自民党なんだと」

国民民主党 榛葉賀津也 幹事長(14日)
「どこまでトンチンカンなんだろうね。完全ズレている。納税者の感覚から。これから一気に政局だね。与党内政局もそうだし、永田町も政局」

今後の政権運営への影響は避けられそうにありません。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「この不祥事を受けて維新が“(予算の)賛成に回れない”となると、衆議院での予算の再議決ができなくなる可能性があり、場合によっては石破氏の退陣にまで道を開く可能性がある」

さらに、夏の参院選をにらんだ駆け引きも加速すると指摘します。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「野党からすると支持率が下がっている石破氏のままで参議院選挙に突入すれば勝機が出てくるという計算でしょうし、不信任案の提出を躊躇すれば、有権者からの批判は避けられない。政局自体が非常に緊迫してくることは間違いないと思います」