赤塚さんは、学校での講演など自らの体験談を語る活動を行っています。

この日は、地元のラジオ局に出演しました。

(番組の様子)「私の原告番号は1287番の2でした。」

パーソナリティが、裁判の陳述書を読み上げます。

(番組の様子)「孫を抱こうとする父に早く帰れと口走って、父を悲しみの底に突き落としてしまった息子として、せめてこの裁判に参加することで、父に許しを請いたいという思いからです。私が当初から実名を名乗って遺族訴訟の先頭に立ったのは、この父への贖罪意識が大きかったと思うのです。」

(番組の様子・パーソナリティ)「えー、陳述を呼んでいると、すごくですね、迫るものがありますね。言葉にならないんですけれども、今振り返るといかがですか?」

(番組の様子・赤塚興一さん)「名前を出すっていうのがかなりね、厳しい時代だった」

(赤塚興一さん)「啓発運動というのは簡単には進まない。理解をしてくれる人たちを増やさなくてはいけない」

手記は少しずつ書き進めています。赤塚さんの差別との闘いは、静かに続いています。

ハンセン病元患者の家族に対する補償金の請求期限は2029年11月まで請求することができます。秘密は厳守されますので、厚生労働省の相談窓口(03-3595-2262)までお問い合わせください。