「鉄柵の向こう側はミャンマー」 国境を感じさせる街メーソート

メーソートを車で走ると、想像以上に発展していると感じた。訪れる前は店もあまりない田舎を想像していたが、実際には大型のショッピングモールや飲食店も多くあり、中心地には至る所にコンビニが建っている。

(タイとミャンマーの国境にかかる第1友好橋)

メーソートには現在、タイとミャンマーを結ぶ、入国管理施設がある橋が2つ設けられている。そのうちの1つ、第1友好橋のすぐ近くに「国境」を間近に感じられる場所がある。これがその写真だ。

(有刺鉄線が巻かれた鉄柵の向こうはミャンマー)

商店が並び、市場のようになっていて、この奥には川が流れている。私たちがその横を車で通っていると、タイ人のスタッフが「道とお店の間に鉄柵が見えるでしょ。鉄柵の向こうはミャンマーだよ。並んでいるお店はもうミャンマー側」と言ってきた。私は「ミャンマーは川の向こうではなく?」と思わず聞き返してしまった。

つまり、鉄柵を挟んで、ミャンマー側のお店から物を買うことができるのだ。

道に掲げられている標識や看板にも、タイ語に加えて、当たり前のようにビルマ語が書かれている。また、木からできたミャンマーの伝統的な化粧品“タナカ”を顔に塗ったミャンマー人も多く見かけ、彼らが営むミャンマー料理の店もある。

(タイ語の下にビルマ語が書かれた標識)
(“シャンヌードル”と呼ばれる日本の“混ぜそば”のようなミャンマー料理)