石破総理が商品券を配ったことが発覚し、一気に政局モードに突入。「影の総理」と呼ばれる森山幹事長が心中を語ります。その一方で、政界一の農政通としてコメ高騰の裏側を披露。備蓄米は価格が安定するまで出し続けると、表明します。そして、「財務省解体デモ」についても言及。是非ご覧ください。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)

“石破商品券”で政治とカネ問題再燃
ーー石破総理が議員15人に10万円の商品券をポケットマネーで用意したということですが、どうご覧になりますか。
森山𥙿 自民党幹事長:
政治資金規正法あるいは公職選挙法に抵触することではありませんが、今やはり政治家に求められていることは、李下に冠を正さずという精神をしっかり持つということだろうと思います。石破総理がクリーンな政治家であられることは、私は間違いがないと思います。ただ自民党に対しては、政治資金の不記載の問題で国民の皆さんからご批判をいただき、また党をあげて、信頼回復に努めている時でもありますので、お互いに政治行動には気をつけなきゃいけないなと。予算の年度内成立は大事な課題だという気持ちでやってきておりますので、その途中でこのような案件が浮上してきたことは非常に申し訳ないなという気持ちでおります。
ーー全国各地で「財務省解体デモ」が盛んにおこなわれていますが。
森山𥙿 自民党幹事長:
国民の皆さんの中に、自分たちの声が政治に届いていないという不安があるのではないかなと思いますし、ここは我々もしっかりと認識をしておく必要があると思っております。また、我々自民党は政治は国民のものという立党の精神を忘れることなく、常に国民の皆さんおひとりおひとりの声に真摯に耳を傾けていくということが大事なことだと思っております。
ただ、財務省の職員の皆さんは、本当に国の財政の現状、そして将来を考えながら頑張っておられますので、財務省の職員に向けてのご批判というのは、いかがなものかなというふうに実は思っています。
ーーデモの発端は所得税の非課税最低ライン「103万円の壁」に対して178万円までの引上げに財務省が反対したことが理由ということだが。
森山𥙿 自民党幹事長:
財務省が決めるわけではありませんので、自民党の税調でも議論をし、政調でも議論をし、その結果を総務会でも決めていただいて法案を提出しているというのが手続きでございます。財務省がどうこうという話ではないのですけれども、国民の皆さんにやっぱりそういう映り方をするのかなというのは我々もよく考えておかないといけないことだなと思います。
ーー財務省解体デモをはじめSNSでの呼びかけで多くの人が動くというのが最近の傾向ですが、SNSの有りようをどのように捉えていますか。
森山𥙿 自民党幹事長:
SNSも正しい情報が広く国民に伝わっていくということは大事なことですし、そうあってしかるべきですが、全てが正しい情報なのかと問われると、そこがまた少し問題がありますので、発信をされる方もそこは是非みんなが心がけておかないと。この便利な仕組み、そのものが否定をされるようなことがあってはならないと思っています。