アウトドアや料理で使われる「ガスバーナー(ガストーチ)」で、ガス漏れによる事故が相次いでいます。特に海外製のガスバーナーで製品不具合による事故が多く発生しており、経済産業省は2025年2月6日から新たにガスバーナーを「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」の規制対象としました。
あぶり料理にも活躍 ガスバーナーの事故とは

独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)に通知があった製品事故情報によりますと、2019年度~23年度までの5年間にあったガスバーナーの事故は129件でした。
このうち9割の121件が火災となっており、35人が重軽傷を負っています。
多くがガス漏れ

事故事例を見ると、大やけどにつながりかねない危険なものもあります。
【Oリング(オーリング)の不具合でガス漏れ】
2022年2月・愛知県(年齢・性別不詳)。ガスバーナーを使用中に、周辺を焼損する火災が発生。
原因は、カセットボンベ接続部の「Oリング」が収縮してガスが漏れたと考えられ、Oリングの設計不良と推定される。