ミャンマーの特殊詐欺拠点にいた可能性がある日本人2人が、タイで拘束されました。JNNは、詐欺拠点に日本人を勧誘しているとみられるリクルーターに接触。日本人を誘い出すその手口とは。
記者
「日本人2人が警察署から出てきました」
きょう午後、JNNのカメラが捉えたのは、タイ当局に拘束された日本人の20代と30代の男2人。
2人はきのう夜、ミャンマーとの国境近くを歩いているところを発見され、不法滞在の疑いで拘束されました。
関係者によりますと、2人はミャンマーで、すでに保護された愛知県の男子高校生と同じ特殊詐欺拠点にいた可能性が高いということです。
また、日本側がタイ当局に対し、この2人の解放に向けた協力を要請していたとみられています。
「(Q.ミャンマーには行きましたか?)・・・」
タイ当局は、2人が自発的に詐欺拠点に行ったのか、だまされて連れて行かれたのかについても慎重に調べています。
ミャンマーに点在する特殊詐欺拠点をめぐっては、国境地帯を支配する地元の少数民族武装勢力が一斉捜索に乗り出したことで、先月以降、監禁されていたとみられる7000人以上の外国人が保護されました。
ただ、タイ当局は、詐欺集団がいまも拠点を変えながら活動を続けていると指摘。複数の日本人も残っているということです。
私たちがSNSを調べてみると、日本人を対象にした“闇バイト”の勧誘がまだ続いている可能性が高いことが分かりました。「日本語女性フリーアナウンサーを募集」「日本人優遇」などといった投稿が並んでいます。
アカウントに直接、メッセージを送ってみると…
記者
「さきほどのアカウントから返信が来ました。仕事の内容は、主にチャット形式で日本人をオンラインカジノに勧誘するものだということです」
“闇バイト”勧誘とみられるアカウント
「当社では、日本向けオンラインギャンブルに関連する業務を開設予定であるため、現時点で日本人を数名採用したいと考えております」
日本でも社会問題になっているオンラインカジノですが、タイ当局によると、入金したあとに儲けが出ても出金ができないなど、偽サイトも少なくないとみられ、詐欺集団が使う最も多い手口の一つだということです。
月の基本給は「60万円」で「歩合制」、カジノの登録者が入金すれば、報酬がもらえる仕組みのようです。
また、勤務地は聞き慣れないタイのターク県と書かれていますが、実はミャンマーとの国境に近い場所。こうした謳い文句で、日本人がミャンマーに誘い込まれているのでしょうか。
岩屋外務大臣は、全国の旅券事務所などで注意喚起を強化する方針を示しています。
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