首都マニラの空港、移送先の空軍基地には多数の警察官
11日早朝、フィリピンの首都マニラの空港はものものしい雰囲気となっていた。到着ゲートには多数の警察官が待機。集まった報道陣が待ち構えていたのは、滞在先の香港から帰国する前大統領のドゥテルテ氏だ。というのも、数日前からICC(国際刑事裁判所)がドゥテルテ氏に対し逮捕状を出したとの情報が広がっていたのだ。ドゥテルテ氏は香港で開かれたフィリピン人移民らの政治集会に参加していたが、当初は逮捕を免れるために逃亡したのではないか、との臆測も流れていた。

マニラに到着したドゥテルテ氏は報道陣の前に姿を見せず、そのまま空軍基地に連行された。そして、大統領府はまもなく「ドゥテルテ氏をICCの逮捕状に基づき逮捕した」と発表した。空軍基地の入り口は多くの警察官が配置されるなど、厳戒態勢となっていた。
ドゥテルテ氏の長女で副大統領のサラ氏は、ドゥテルテ氏がICCの本部があるオランダ・ハーグへ移送されると明らかにしており、今後の動向に大きな注目が集まっている。
