5分以内に約300m先の町役場までたどり着ける?

あえて町役場から離れたところに住む人を14人選び、土地勘のない場所での「最適ルート」をバーチャル空間で覚えてもらいます。

(町民)「これでここに入るんですね」

目の前の矢印に従って進むと、「最適ルート」で町役場にたどり着けるようになっています。

(町民)「役場やん。防災タワーがみえる」

実際に津波が到達するとされる5分以内に、約300メートル先の町役場にたどり着けるのか。その場に行かなくても体験できるVR避難は住民だけでなく、観光で訪れる人たちにとってもメリットがあると町も考えています。

(紀宝町 防災対策課 堀勝之課長)
「町外や県外の人に事前に避難経路を確認してもらうとか、これくらいのスピードだったら津波にのまれるとかを体験してもらいたい」

翌日、VR避難訓練を体験した人たちは実際に「最適ルート」で逃げられるのか。スタート地点は海のすぐそばで、目に入る高台は、正面の山だけ。町役場は周りの建物が邪魔をして視界に入りません。