大船渡は山火事の“二重被災”

喜入友浩キャスター
「発生から14日目となりましたが、このように現在も消防の方が残っている火がないか確認作業が行われています」

この地域では震災後、生活を再建したにもかかわらず、再び被災した人も少なくありません。

塩口秀男さん
「リフトここに置いておいて、船もこうあったのがみんなだめで」

ワカメなどの養殖・加工業を営む塩口さん(57)です。

14年前、津波でフォークリフトや船などが被害に遭いましたが、その後、復旧。今年、ワカメの収穫が最盛期を迎える中で、山火事が起こりました。

塩口秀男さん
「ワカメの加工場。全部箱詰めまでここでやっていた。漁業資材も機械も全部ここにあった」

自宅は被災を免れたものの、ワカメの加工に使う作業場が全焼したといいます。

塩口秀男さん
「この状態ってなったら、本当にどうしたらいいのか」

塩口さんは今後、火災前の状態に戻すには国や行政からの補助が不可欠だと訴えます。

塩口秀男さん
「いち早く動けるように、補助とか手厚くしてもらわないと。俺だけじゃないけども、みんなそう思っているし。できないよ、自腹ではね。まだ俺は家が残っているけど、家まで燃えてしまっている人もいるし。早くここに作業場をまた建てて、ここでやりたいですね」

11日夜、東北地方の各地に明かりが灯りました。