東日本大震災で死者・行方不明者が1810人にのぼった福島県では、地震・津波に加え、福島第一原発事故の影響が今も残っています。
双葉町や浪江町など7つの町と村は、放射線量が高い「帰還困難区域」に指定され、2万4000人余りが県内外で避難生活を余儀なくされています。
福島第一原発がある双葉町からおよそ30キロ離れた広野町では、11日、町の震災記念公園に献花台が設けられ、多くの人が花を手向けていました。そして、地震発生時刻の午後2時46分にはサイレンが鳴り響き、黙とうをささげていました。
(親族が被災した参加者)「(津波に)流された人の気持ちを思うと、涙が出て止まらない。14年は自分は短かった。みんな長いと言うが、自分にとっては短かった。二度と三度とこんなことのないように願っている」
一方で、福島第一原発がある双葉町は、14年前からまるで時が止まったままとなっています。

町の大半が帰還困難区域に指定され、津波が襲った場所は空き地が目立ち、崩れた家屋が当時のまま残っているところもありました。震災から14年経ちましたが、復興までの道のりの険しさを感じました。