ことし愛知県の知多半島で相次いだ鳥インフルエンザ。感染はいったん収束しましたが、大量の殺処分が卵の価格高騰を招いています。養鶏業者の苦悩を取材しました。

愛知県一宮市の浮野養鶏。ブランド卵「尾張の卵」を県内各地に出荷しています。
ここでは鳥インフルエンザの感染を防ぐため、厳重な対策が取られています。鶏舎に入れるのは限られたスタッフだけ。

全身を消毒してから中へ。約18万羽のニワトリが飼育されている広い鶏舎ですが、窓は一つもありません。ウイルスを持ち運ぶ野鳥や小動物の侵入を防ぐためです。

(従業員)
「うちの鶏舎は窓がない代わりに壁に空気の取り入れ口が3か所付いていて、菌がとどまらないよう、空気の入れ替えを常にできる仕組みになっています。鳥インフルエンザ対策で天井裏にフィルターを張っている。空気の取り入れ口にフィルターを奥まで張っている」
ウイルスが付着する可能性があるホコリの侵入にも気を配っています。