”津波避難ビル” 指定少ない福岡県

周辺に高台がない場所でも津波から命を守るため、国は津波避難ビルの指定を推進してきました。
全国的には、マンションやショッピングセンタ-などが指定されていますが、福岡県ではあまり指定されていません。

RKB 浅上旺太郎 記者
「福岡県の自治体には、どのくらい津波避難ビルがあるのか、こちらは内閣府が出している一覧です。行橋市はゼロ、北九州市はゼロ、福岡市はゼロ、この58という数字 柳川市です」

柳川市に58か所 「津波避難ビル」とは
福岡県の自治体で最も津波避難ビルが多いのは柳川市でした。

RKB 浅上旺太郎 記者
「この周辺は津波により2メートルほどの浸水が予想されています。こちらの小学校が津波避難ビルに指定されています」

柳川市は南海トラフ巨大地震の直接の影響は想定されていませんが、有明海での津波被害を想定して2階建て以上の小中学校などを津波避難ビルに指定しています。

RKB 浅上旺太郎 記者
「2階建ての家などが並ぶ住宅街、こちらのコミュニティセンターも津波避難ビルです。1階建てです」

柳川市では、最大およそ5メートルの津波が想定されていて、市は「想定される津波より高い位置にある場所を指定している」としています。
津波より高い位置にある丈夫な建物であれば身を守ることは可能で避難しやすい場所にあることも有効です。