「帰っていく途中で被害にあったら…」温泉旅館関係者が打ち明ける
『後発地震注意情報』発表時の観光客への対応の難しさ

本州最北の温泉郷として、多くの観光客が訪れる青森県風間浦村の下風呂温泉郷です。8軒ある温泉旅館の関係者たちは、後発地震注意情報が発表された場合、滞在中の観光客への対応についての「難しさ」を打ち明けました。

まるほん旅館 長谷雅恵さん
「帰っていただくのが一番安全な気はするが、悪いふうに考えたら、帰っていく途中で被害にあったら、帰してしまったおかげでお客様が被害にあってしまったらとか思うと…。難しいよなって…」

さらに、旅館同士が協力して観光客を避難させる方法や、受け入れる体制など、地震や災害が起きた際の対応について取り決めたマニュアルを旅館組合として作る必要があると話します。

まるほん旅館 長谷雅恵さん
「北海道・三陸沖後発地震注意情報が出て、例えば1週間のうちにっていう時はどうしようとか…。そういうマニュアルがやっぱり必要かなっていう気もしますけどね」

佐々木旅館 佐々木すみえさん
「『こう決まってますから避難してください』って言えるのが(マニュアルがあれば)強みかもしれない。組合で決めたものなら。ちょっと旅館1軒でしゃべるよりも」

一方で、情報の認知度がなかなか上がらないといった課題もあります。