サッカー部の朝練中に背後からはねられ最大300メートル引きずられる

 督永被告には、妻との間に3人の子どもを授かり、事件当時は妻と長男の剛志さんと3人暮らし。自宅から徒歩1分程度のところに次男夫婦も住んでいた。

 長男の剛志さんは、高校1年生だったころ、サッカー部の朝練中にトラックに背後からはねられたうえ200〜300m引きずられる事故にあい、日常生活では介助なしには生活ができなくなったという。

 約3年の入院生活を終え戻ってきた剛志さん。督永被告は、自宅をバリアフリー化するなどして受け入れ体制を整えた。被告は朝5時に起床し、食事や排泄、入浴介助に加え、毎日1時間ちかくかけて体の硬直を防ぐため関節のマッサージをするなどして献身的な介護を続けていた。