食物アレルギー児の避難生活 直面した課題

三原アレルギーの会ひだまり(広島県三原市)の副代表・矢島恵子さんは、後岡さんに支援物資を手配しました。

矢島さん自身も被災。そして、自身の2人の子どもにも、食物アレルギーがあり、食べ物確保に苦労していました。

矢島恵子さん
「市役所とか避難所で支援物資の支給があったんですけど、パンと水だけで、下の子食べられないし」

矢島さんはすぐに会のメンバーとともに、三原市内にアレルギー支援の物資拠点を設置しました。県内外の患者の会などと連絡を取り合い、支援物資を確保し、同じ悩みを抱える被災者に配っていきました。

現状を知ってもらうため、発生間もない段階でも広島市内などの患者会の視察も受け入れました。その後も、それぞれの団体とも意見交換を重ねて、災害の教訓を冊子にまとめました。

会員から寄せられた災害時で困った点や相談内容だけでなく、必要な備えなどについても掲載しています。

矢島恵子さん
「私らの後、北海道の地震も、能登地震も同じような課題がある。災害起きるとアレルギー持ってて、こんなことに困るんだよって知っててもらえる機会になったらいいなと」