岩手県大船渡市の山林火災は発生から13日目の10日午前10時、出されていた全ての避難指示が解除されました。

大船渡市は10日午前10時、三陸町綾里地区全体と赤崎町の合足、長崎、外口を含めた979世帯2424人の避難指示を全て解除しました。
三陸町綾里では複数の住宅の焼け跡が確認されています。
港地区に住む東川剛さんは、家族5人で暮らす住宅が今回の山林火災で全焼する被害に遭いました。

(東川剛さん)
「ニュースの空撮で見て、正直なところ心のどこかで燃えないっていうのがあった分、やはりちょっとショックは大きいですね」

2月26日に発生し、9日鎮圧が宣言された今回の大規模山林火災の焼失面積はおよそ2900ヘクタールとなっています。
現時点の建物被害は住宅が102棟、小屋など住宅以外が108棟に上っていて住宅の全壊は76棟となっています。

(大船渡市役所会見)
「暮らしを守る上では、生活の拠点となる住まいの確保が急がれる」

市は応急仮設住宅の提供に向けて県と調整を進めているほか、罹災証明書の交付について14日から申請の受け付けを開始します。