ミサイルは1弾600万~1300万ドル 爆撃のコストは総額7億ドル

ーー今回のロシアに報復攻撃は黒海やカスピ海からミサイルなどで狙われているのではないかとみられています。攻撃の費用について、ミサイルの値段は1弾、600万~1300万ドルで、報復攻撃全体のコストは約7億ドルと報じられています。その点はいかがでしょうか?
「戦費が負担でミサイルの在庫もなくなる恐れもあり、劣勢のロシア軍がさらに不利になる可能性もあります。大規模な攻撃でしたが、何日もできる作戦ではないんです。一気にミサイルを撃ち込むことによって莫大な戦費がかかる。そして半分ぐらいしか着弾しない。ロシア側は成功だと言っているんですが、果たして彼らが立てた作戦目標がどれだけ功を奏しているのか。果たして7億ドルの価値というのがあったのかということですね」

ーー弾薬などの在庫がなくなる恐れがあるということですか?
「これはイギリスの情報機関が発表しているものです。『ロシアの司令官も知っているはずだ』という発言もあります。我々から考えれば、やればやるほどど壺にはまっていくんですが、その選択肢がこれだったんです。功を奏していないとなると、プーチン政権の焦り、自分たちがやってることへの客観的評価ができていない。プーチン大統領自身がやめられないということも考えられます。どのようにして国際社会がプーチン大統領のエスカレーションをやめさせるべきかを考えるべきだと思います」

ロシアに近い『イスラエル』もロシア離れ?

ーー今後、ロシア寄りの諸国もロシア離れも考えられると?
「ロシアよりの国、イスラエルですね。イスラエルの首相はミサイル攻撃について名指しで批判してるんです。10月7日はプーチン大統領の誕生日だったのですが、ここ近年、イスラエルの首相は必ず祝意の電話を入れていたんです。ところが今年はなかったんですよ。イスラエルもおそらく方向転換をした可能性もあります。イスラエルは制裁を取り入れてないんですが、制裁を今後やっていく可能性もあります」

(2022年10月12日放送 MBSテレビ『よんチャンTV』より)