■沖縄県春季記録会(8日、沖縄市・タピック県総ひやごんスタジアム)

陸上短距離の桐生祥秀(29、日本生命)が100mタイムレースに出場し、10秒47(-1.0m)の組1着でフィニッシュ。

昨年パリオリンピック™の男子4×100mリレーでは3走をつとめ、世界のトップでバトンをつないだ桐生が合宿中の沖縄で今季初戦を迎えた。

レースは沖縄で合宿を張る日本トップ選手の面々がそろい、デーデー・ブルーノ(25、セイコーAC)、鈴木涼太(25、スズキ)らと同組に。スタートを横一線で飛び出すと、得意の中盤で抜け出し、ラストは流すようにトップでゴールした。

初戦を終えた桐生は「タイムを狙いたかったですけど、でも今のメンバーでいえば日本選手権の予選くらいのメンバーだと思うんで、そこで初戦から勝てたので良かった」と振り返った。

34年ぶりに東京で世界陸上が開催される25年シーズンには特別な想いがあり、オフのインタビューでは「10秒00を切らないと世界大会に出る資格はない。出る大会すべてで1着を取りたい」と胸中を語っていた桐生。

この日は「動きとしても冷静に行けました。ここからもっと暖かくなってどれぐらいいけるか」と手ごたえを口にし、「10秒00の(参加標準)記録を切って、日本選手権で優勝してしっかり東京世界陸上決めたいなと思います」と勝負のシーズンに向け強く意気込んだ。