南海トラフ地震臨時情報への活用に期待

南海トラフ地震臨時情報 発表の仕組み

2024年8月と2025年1月、日向灘で発生した地震を受けて発表された南海トラフ地震臨時情報。私たちの防災行動にも影響する臨時情報が発表される条件の1つに、ゆっくりすべりがあります。プレート境界の異常な動きを捉える1つの指標として、楠城特任教授は今回の知見が生かせる可能性があると話します。

<静岡県立大学 楠城一嘉特任教授>
「これまでは地殻変動(プレートの動き)を使って観測し異常を捉えたりすることが多かったんですけれども、私たちは今回は実際に発生した地震活動のデータを使ってプレート境界の状態の変化を捉えるようになってきたということになります。ゆくゆくは臨時情報の発表に関わるような、研究につながればいいと思っているところです」

命を救う情報発信につなげられるか。地道な研究が続いています。