屋久島の特産タンカンの生産量が、ヒヨドリ被害などで例年の半分程度に留まることが分かりました。

温暖な気候の屋久島町ではおよそ260の農家がタンカンを栽培していて、栽培面積は市町村別で全国1位です。町への取材で今年度の生産量は例年の半分にあたるおよそ400トンに留まる見通しとわかりました。

去年8月の台風で木が揺すられ弱っていたことに加え、10月ごろからガが全国的に発生、12月以降のヒヨドリによる被害などが要因ということです。

Q.今はヒヨドリ見えないがネットを外すと?
(農家)「ネットを外すと確実にやられる。山の木の実がなくて、(ヒヨドリが)里のほうに下りてきていると聞く」

Q.今年度の収穫は?
「台風は今年吹くと、来年、再来年くらいまで影響する。木にダメージがあって」

屋久島町のタンカンの生産量は1990年代はおよそ2000トンでしたが、2019年以降は1000トン以下に減少しています。

町は生産量の落ちた老木を新しい苗木に更新するよう農家に呼びかけていて苗木や防鳥ネットの費用などを一部補助しています。