真室川町の(株)やすらぎ福祉センター(資本金900万円、最上郡真室川町平岡1658-2、代表髙橋三男氏)は、2月27日に山形地裁新庄支部より破産手続き開始決定を受けた。

財産状況報告集会期日は5月29日午後2時。

帝国データバンクによると、やすらぎ福祉センターは、2005年(平成17年)3月に設立された介護・福祉サービス業者。

真室川町の本店と新庄市五日町の拠点において、有料老人ホームの経営を主体に、居宅介護支援、通所介護、特定施設入居者生活介護、乳幼児託児所までを行っていた。

少子高齢化が進み、介護利用者が急激に増加した2012年(平成24年)3月期には年収入高約3億6000万円を計上していた。

利用者の拡大を見込み、同年12月には新庄市五日町に約4億円を投資して新たに拠点を設置。しかし、その後は同業者間の競合激化や人口減少による利用者の落ち込みなどがあり収入は伸びず、設備投資負担もあって採算性も悪化、赤字経営が続き債務超過を余儀なくされていた。

こうしたなか、社会保険料の未払いなどで2024年(令和6年)11月に厚生労働省から新庄市五日町の土地と建物を差し押さえられ経営悪化が表面化。資金調達力も限界に達したことから、2024年(令和6年)12月末には事業を停止し、その後、自己破産を申請していた。

負債は2024年(令和6年)3月期末時点で約7億3000万円だが、変動している可能性がある。