イチローの愛弟子・フリオ「彼が本当に野球を愛しているから」
現在、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めているイチロー。「これまで自分が貫いてきた“一緒に動ける”、これはもう絶対に外せないんで」と選手たちと共に汗を流し、体を使って自らの経験や技術を後輩たちに伝えている。

そんなイチローのことを尊敬してやまないのが、愛弟子でメジャー4年目のフリオ・ロドリゲス(24)だ。デビュー1年目としてはMLB史上初となる25本塁打、25盗塁を記録(2022年)。イチローと同じく新人王も獲得した、マリナーズが誇る若きスター選手が殿堂入りの祝福に訪れた。
イチロー:フリオ!
フリオ:ホール・オブ・フェイム(殿堂入り)
イチロー:会えて嬉しいよ。元気?
フリオ:元気です。マシーンありがとうございます。
イチロー:調子いい?
フリオ:めっちゃくちゃいいです!
Q.フリオは喜び方が一段と・・・

イチロー:(笑)可愛いですよね!ああやって喜んでくれるから、僕も嬉しいって感じですよね。ホール・オブ・フェイムのことはね。わざわざ日本にも行ってトレーニングして、勉強してそういう流れがあるんで、頑張って欲しいですね。
フリオ:イチローは51歳だけど、まるで21歳のように準備を怠りません。彼がどう行動して、毎日同じルーティンをこなし、努力を重ねているかを見るだけで、多くを学ぶ事ができます。彼はもう何もしなくてもいい立場なのに努力を続ける。それは彼が本当に野球を愛しているからです。その愛がどこまで人を突き動かすかを彼は示してくれました。僕がイチローから学んだ教訓の一つです。
イチローは選手や球団関係者、ファンなど世代を超え、今でも多くの人々から愛され続けている。
ファン:イチローはいつも僕に刺激をくれました。彼のおかげで野球を始めましたし、今でも背番号51をつけている。大好きな選手です。殿堂入りのニュースを知って、すぐに(8月の)殿堂入りゲームのチケットを購入しました。
子どものファン:私はイチローの人間性が好き。
子どものファン:僕はイチローの強肩と素晴らしいバッティングが好き。
しかし、殿堂入りを讃える声に対してイチローは「要注意」とおごりはない。
イチロー:注意しなきゃいけないのは周りがそうやって持ち上げる。それで気分良くなってたら僕終わるんで、そこはもう要注意。今回は特にそう思いました。いつもそういう目を持っているつもりですけど。年齢も50超えて、野球界では選手の中で、近くにいる人間としては年齢がかなり上の方になってきているので、第三者から厳しいことを言われなくなってくる立場。それはすごく危ない状態とも言えるので、そこは気をつけたいです。今回やっぱりそのことを再認識してます。
最高の栄誉を手にしても、決しておごることなくただひたすらに野球を突き詰めるイチロー。まだ誰も辿り着いていない境地へ、"野球研究者”としての挑戦はこれからも続く。














