視覚障害というと、全く見えない「盲」を思い浮かべる人が多いかと思いますが、見えにくさを感じる「弱視」をご存じでしょうか? 

その見えにくさは人によって全く違う、という弱視。岡山には、ほぼ視界がない中、クライミングに挑む1人の男性がいます。なぜ男性は登るのでしょうか?

■ほぼ視界がない中、黙々と壁を上る クライミングの魅力


黙々と壁を登っていくのは、福原隆行さん(45)です。


(福原隆行さん)
「目の前にあるこの辺は、わからないです。見えていないです」


実は福原さんの目には…このように映っています(画像参照)。中心部分が見えていません。


(福原隆行さん)
「ここに2つある、というのは目でもわかるけど、分離して、はっきりとこの形同士はわかっていない」


視覚障害には大きく分けて、見えない「盲」と、見えにくい「弱視」があります。


病気や事故などによって後天的に発症する人が多いと言われる「弱視」。見えにくさは人によって全く違います。


見えにくさを補うのは、研ぎ澄ました手や足の感覚。探りながら登っていきます。


(福原隆行さん)
「マラソンとかは、全力で走りたくてもぶつからない場所でやるか、もしくは道だと伴走者がいないと危ないわけで、クライミングだと全力を出してできると思うので」