■発症したのは18歳「当時は読めないのに本を開いてしまう」


福原さんは、視神経の萎縮により「視力の低下」や「視野に異常」が起こりました。発症したのは18歳。同じ病気の中でも病状は重く、限られた部分しか見えません。


(福原隆行さん)
「人生が180度変わっていくのかな、という不安の中で、みんなができることができない、と感じた瞬間が今でも思い出して何かありますね、胸の中に」


「本を読むのも当時も好きだったんですけど、読もうと思っても文字が判別しにくい。当時はまだ自分のなかでは整理がついていない。読めないのに開いてしまう」

わずかに残った、一番見える部分でもその視力は0.01。「見えないけど見える」「見えるけど見えない」…そのジレンマにもどかしさを感じています。


(福原隆行さん)
「弱視は見え方も色々だし、それで最近だとスマホとかを使って何かしていたら、『あの人見えないはずなのに、何でスマホ見て何かしているんだろう』って思うじゃないですか。理解ってなかなか難しいのかなと思います」