県内で花粉の飛散が急増しています。6日は、過去10年で最も多い花粉が観測され、医療機関には患者が相次いで訪れ、1、2時間待ちとなっているところもあります。

(記者)「こちらは、曽於医師会立病院の花粉の測定器です。きょうはピークを迎えているということです」

花粉の観測機器が設置された曽於市大隅町の病院です。病院はスギの木に囲まれ、車のフロントガラスには、花粉とみられる黄色がかった跡が残っていました。

(曽於医師会立病院 担当者)「雨が降って晴れた時は、どうしても花粉が飛散して、個数が増える」

こちらは、鹿児島市と曽於市で、先月末以降、観測された花粉の数を示したグラフです。1平方センチメートルあたりの花粉の量は、ここ数日は雨の日が多く、多い日で600個ほどでしたが、6日は、曽於市で2684個、鹿児島市でも1422個と急増しました。県内で2000個を超えたのは、過去10年できょう6日が初めてです。

曽於市だけが突出して多くなった理由は分かっていませんが、晴れて気温が上がり、花粉が舞い上がりやすくなっていることが背景にあるとみられます。