長年愛された名作の数々がまもなく別れの時を迎えます。
山形美術館に寄託されているフランスの近代絵画が、今月から順次東京に返却されることになりました。
バターをつくる女性の様子を描いたミレーの力作に、農民が薪を運ぶ姿が印象的な
ゴッホの名画。
19世紀を中心としたフランス画家の手によって生まれた作品の数々です。


山形美術館 大澤賢史 館長「本当の名作ぞろいなので、県民の方の宝と今まで思っていましたし、県民の皆様も誇りに思っているのではないでしょうか」

山形美術館には、1991年から山形で開業した東京の建築材料メーカー、吉野石膏からモネやルノアールなどが描いたフランス近代絵画152点が寄託され、30年以上もの間来館者の目を楽しませてきました。

今後、東京都内での絵画の所蔵や展示が可能になったことからこの美術館に寄託されている作品、152点すべてが東京の施設に返却されることになりました。
山形美術館では、名作コレクションが今月23日まで開かれていて、このうち9点が楽しめるのは今回の展示までです。
