去年、北海道旭川市で当時17歳の女子高校生が橋から川に落とされ殺害された事件で、殺人などの罪に問われた当時19歳の女の裁判員裁判が、5日旭川地方裁判所で結審し、検察側は懲役25年を求刑しました。
殺人などの罪に問われているのは、旭川市の当時19歳の無職の女です。

起訴状によりますと、女は去年4月、内田梨瑚被告(22)と共謀し、内田被告の画像を勝手に使用した女子高校生(当時17)を車で連れ去り、旭川市郊外の橋の上から「落ちろ」「死ねや」と言うなどして転落させて殺害した罪などに問われています。
先月27日の初公判で、被告の女は起訴内容を認め、弁護側は「大半は内田被告からの指示だった」として情状酌量を求めていました。
5日の裁判で、検察側は、女の犯行について「最期まで苦痛を与える方法で極めて残虐で悪質」と指摘し、内田被告との関係については「上下関係はあったが、暴力や恐怖で支配するものではなく、犯行への加担は強制されていない」としました。

その上で「責任は内田被告と大きく異なるものではない」として懲役25年を求刑しました。求刑の理由について、検察は以下のように説明しました。
