■佐久間さんの3年間は…。自力での集団移転

佐久間さんは、一緒に暮らしていた娘家族と離れ、妻と角田市のみなし仮設住宅に身を寄せました。


被災したばかりの佐久間さん、当時はこのように語っていました。


佐久間新平さん(被災当時):
「家族ともばらばらだし、(集落の)皆さんともばらばらになっているし、なんとなく物足りなさ、寂しさを感じる」


かつては毎月、集会所でイベントを開くなど、住民同士のつながりが強かった住ヶ市集落。佐久間さんは、このつながりを失いたくないと考え、同じ思いを持つ集落の住民らとともに隣の地区へ自力での集団移転を計画しました。

そして去年12月、自宅を再建し、今は再び家族5人で暮らし始めています。


佐久間新平さん:
「1年目は本当に無我夢中。集団移転を成功させるためにね。それなりに落ち着いた生活に戻ってきている、新たな生活がスタートしている」


再建にこぎつけた一方、寂しさを感じていることがあります。