2019年の台風19号の豪雨災害から12日で3年です。特に被害が大きかった宮城県丸森町の被災した集落では、地域のつながりを絶やすまいと住民たちが支え合い、変わらぬ絆で復興に向けて進んでいます。
■住ヶ市集落の住民、芋煮で再会
10月9日、丸森町の五福谷地区で芋煮会が開かれました。集まったのは、地区のうち台風19号で特に大きな被害を受けた住ヶ市集落の住民たちです。

住民:
「みんな材料持ち寄りです。こういうところで食べるからおいしい。同じものでも家で少人数で食べるよりおいしい」

3年前、丸森町を襲った台風19号による豪雨災害。五福谷川沿いにあった住ヶ市集落は、17戸あった住宅の半数が土石流に飲み込まれました。

集落の住民は被災し、今は皆ばらばらの生活となっています。住民にとって、芋煮会での再会は喜びもひとしおです。
芋煮会の後には、追悼の意味を込めて被災後3年続けている竹灯ろうに明かりを灯す催しも行います。

佐久間昭子さん(80)、集落にあった自宅が被害を受け、3年経ったいまも仮設住宅で1人で暮らしています。今の気持ちを吐露しました。

元住ヶ市集落の住人 佐久間昭子さん:
「仮設住宅に入ると思わなかった。慣れたかと言われたって慣れない。大分いなくなったでしょ仮設も」

一方、集落の代表を務める佐久間新平さん(73)は、住民の笑顔を見て安堵していました。

佐久間新平さん(73):
「いやあうれしいね。きょう仙台から来た人もいて、仙台に今住んでいて。わざわざ楽しみに来てくれて
3年前の豪雨災害で、築28年の佐久間さんの自宅も全壊しました。