コメの記録的な高騰を背景に新潟県内でも“玄米”の販売を取りやめる店が急増しています。県内でも見られる「買占め」や「転売」が背景にあるとみられています。

新潟市 北区のコメ卸業 壱成(いっせい)の倉庫には…
【壱成 早川典孝 代表】「例年ですとね、実際この辺までもうびっちりコメがあるんですよ」

それでも高く積み上げられた袋…
精米する前の玄米、ただ、販売することはできません。
【壱成 早川典孝 代表】「こちらのコメも全てもう行先はね、秋の段階から契約先が決まってまして」

例年以上に早く、売り先が決まり自社通販サイトでの玄米販売をストップしています。それでも県外の飲食店を中心に連日問い合わせが舞い込みます。

【壱成 早川典孝 代表】「県外の特に飲食店のお客様からですね、問い合わせが増えてまいりました。1日に1件位になりますけれども」

東京都内のコシヒカリが5キロ4363円と記録的な高値が続くコメ…
それでも、買えないことは、ほぼありません。

ところが、今月までに、新潟県内の直売所や小売店で玄米の販売をストップする動きが目立ちます。

私たちが取材したある直売所では「県外ナンバーの車が30キロの玄米をまとめ買いしていった」という話をしていました。

そのまとめ買いした玄米は転売されているともいいます。

実際、あるフリマサイトではコシヒカリの玄米が10キロ1万5000円ほどで販売されています。

【壱成 早川典孝 代表】「普段は多分ないと思うんですけども、こういう(高騰の)時だからこそね、生まれてきたのかなって思います」

玄米は白米よりも鮮度を保ちやすく精米後のコメよりも保管・流通させやすい…
そんな背景もあるようです。

今月下旬にも政府備蓄米が店頭に並ぶ見込みですが、玄米が買えなくなるという常事態は落ち着くのか注目されます