今年1月に2号機の営業運転を再開した松江市の島根原子力発電所で、4日、総合防災訓練がありました。
参加者には事前に想定内容を知らせず、緊急時の対応を確認しました。
2号機の再稼働後初めての総合防災訓練となった今回は、島根県沖で地震が発生したという想定で、高台にある緊急時対策所に職員が次々と集まりました。
原子炉は無事手動で停止しますが、その後も松江市で震度6強の大地震が相次いで発生。
複数ある電源や原子炉への注水機能が次々と失われるという過酷な想定の訓練となりました。
中国電力島根原子力本部 吉川正克広報部長
「訓練にはなりますけども事故対応については経験を積んでる。これを繰り返しやることで、今ある力量をですね、もっと向上していきたい」
核燃料を冷やし続けるため、ポンプを積んだ大量送水車で貯水タンクから原子炉に向け水を送る訓練では、強い雨が降る中、不具合があるとして急きょホースをつなぎ替えるなどしましたが参加者は冷静に対応していました。